モデルコース(緒川地区)

★ 於大の方ゆかりの地散策コース

① 乾坤院(けんこんいん)

 

   1475年水野貞守が一族の菩提寺として創建。境内

  には水野忠政の墓をはじめとした水野氏四代の墓所

  や、水野氏歴代の位牌を祀った堅雄堂が所在する。

  曹洞宗中本山、末寺61寺を擁していた。

 

 

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乾坤院本堂
乾坤院本堂

② 於大公園(おだいこうえん)

 

   1993年(平成5年)から10年かけて造成された

  公園。水野氏の菩提寺である乾坤院の東隣に位置す

  る。敷地面積は12.1haで、園内には桜や梅、

  花菖蒲、オニバスなどが植えられており四季折々の

  花を楽しむことができる。徳川家康の生母である

  於大の方に因んで名称がつけられた。

 

 

                 

於大公園
於大公園

③ 三代の墓(さんだいのはか)

                 

   初代緒川城主の水野貞守を中央に、左に二代目

  水野賢正、右に水野清忠(於大の祖父)の墓である。

  ほぼ同じ大きさの五輪塔でできており、後でまとめ

  て建設したと思われる。

 

 

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三代の墓
三代の墓

④ 緒川城址(おがわじょうし)

 

   水野貞守が文明年間(1469~87)に築城したと伝

  えられ、忠政や信元ら水野氏の居城になった。城址

  内に於大出生の碑が建っている。絵図によれば主郭

  は東西83m、南北96mの平城で、その周囲に曲輪群

  がある。現在は主郭の北西部の土塁が残されている

  だけである。

 

 

  

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緒川城址
緒川城址

⑤ 地蔵院(じぞういん)

 

 本尊の木造地蔵菩薩は、昔近くの海岸に漂着し、牡蠣が付いていたので「かきがら地蔵」と呼ばれた。境内に水野家家紋ゆかりの「オモダカの井戸」、うなり石、樹齢300年のイブキの大木がある。於大の方が家康を産んだときに、「オモダカの井戸」の水を岡崎城まで運んだという伝説もある。

おもだかの伝説

 緒川城主水野清忠の奥方は初め子がなかったので、かき殻地蔵に祈願を続けました。満月の日、清めの水を汲もうとすると、井戸の中に一茎の沢瀉(オモダカ)が浮かび、葉の上に永楽銭が乗っていました。間もなく子宝を授かり、産湯にもこの井戸の水を使いました。以来、水野氏はこの地蔵を深く信仰し、沢瀉と永楽銭を家紋にしたと伝えられています。

 沢瀉の家紋については他にも言い伝えがあります。沢瀉の葉が矢じりの形に似ていることから、武家の家紋として好まれました。

 また、「東浦の民話」でも別の説が取り上げられています。

 
地蔵院
地蔵院
おもだか
おもだか
水野家家紋
水野家家紋

ふるさと散歩(緒川南) でも案内しています。