東浦の自然

於大公園の鳥

ニシオジロビタキ(西尾白鶲)
ニシオジロビタキ(西尾白鶲)

町の花 : 卯の花

 

白波の かかる汀と見えつるは をがは(小川)の里にさける卯の花

 

     
                                 後徳大寺左大臣実定        
ウツギ = 空木                
ウツギは“卯木”と書きますが、名前の由来は“空木”です。        
茎を折ってみると中が中空になっているのがわかります。        
                   
卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来も来鳴きて、忍音もらす 夏は来ぬ・・・・♪♪~  
春されば、卯の花ぐたし、わが越えし、妹が垣間は、荒れにけるかも      
  と、万葉集(読み人知らず)にも歌われています          
    (意味)               
    春がやってくるとウノハナを傷めながら私が越えていった、        
    あの娘が居た家の垣根は、今ではすっかり荒れ果ててしまいました      
ウツギは人家の垣根に使われたばかりでなく、境界線にも使われていたようです。  
まず植物の性質から萌芽力に優れ刈り込みに強いこと。        
白い花が多数咲き見事なこと。材が硬く木釘として使われ、それが現金収入になったこと。
このようにいろいろと利用価値のある植物だったようです。        
ウツギの花に香りはありませんから、この『匂う』は別の意味と考えられます。    
花が盛りに咲いているさまを『匂う』と表現するそうです        
                   
カッコウーと同じように託卵することで有名なホトトギスは南方より5月中ごろに渡ってきます。
ウツギの垣根で鳴いているのでしょうか。しかし、託卵する相手はおもにウグイスですから、
ウグイスは人家の周辺から高原にかけて分布しており、ホトトギスもそれに合わせて  
生育していると考えられます。              
                   
   町の花 = 「卯の花」です             
  そして上の写真がそれだと言ってますが実際は 「姫ウツギ」 です        
   でも、町ではこれが「卯の花」としています

町の木 : 楠(くすのき)

於大公園の楠
於大公園の楠

クスノキ科の常緑高木

 

 樹皮はたてに割目ができ、樹冠は丸く、葉は互生し卵形か卵形だ円形で先がとがり緑に鋸歯がなく、三本の脈が目立ち革質である。

5 ~6月に黄緑色の小花が短い円錐花序をなして咲く、果実は球形で径約8ミリ、11月ごろ紫黒色に熟す。

 クスノキの花はかなり地味。

 クスノキから作られる樟脳(しょうのう)は衣類の虫除け、防腐剤としてタンスなどに入れられたが、最近は化学薬品にかわってしまったため、知る人もすくない。

 楠は字の通り、南国渡来の木という意味です。

 

楠は於大公園で観察できますが、

 極楽寺の大楠(森岡地区)

 伊久智神社の大楠(生路地区)  が有名です。

 

東浦ふるさとガイド協会ではこれらの地を

 「ふるさとガイド」もしくは「ふるさと散歩」で案内しています。

自然環境学習の森

 

 詳しくは東浦『自然環境学習の森』応援ブログ

  で解説されています