2019年度 第3回 緒川新田地区「ふるさと再発見

5月25日(土) 緒川新田編は丘陵の田園地帯で近郊が一望に

緒川新田の生活に密着した新スポットと史跡のコラボでした

 緒川新田はご承知のとおり、東浦で最も新しい行政区です。しかも、独自の生活文化が今もなお根付いています。

 立地を有効活用した施設が、次々に建設され東浦町全域に重要な役割を果たしてきています。

 今回のコースは当初は「八巻遺跡」と「唐治屋敷の常夜灯」を予定をしておりましたが、予想外の暑さで体調面での不安を考慮し割愛しました。代替として、消防署の好意で係官により施設内も案内  をしていただきました。通常入ることが

広域事務組合消防本部東浦西部出張所で   できないので非常に貴重な体験でした。

 施設の概要説明を真剣に聞く参加者】    加えて、今までコース化していない東浦町の生命線である貯水施設を巡りました。その道中の風景は豊かな田園酪農地帯で180度パノラマで知られざる東浦町の見どころの一つとして感じてもらえたと思っています。

 

 季節外れの暑さで参加を見合わせる方もいるかと思いきや、事前予約参加者19名と当日参加も4名もあり23名の参加でした。今回は異例のケースで卯ノ里小学校の校長先生はじめ7名の参加をいただきました。ありがとうございました。

 1グループ10名(間瀬会員メインガイド)2グループは先生グループで森会員が担当しました。3グループ6名は酒井会員、山本会員、大林で案内いたしました。今回も15名の会員が参加し随行グループ内で参加者とコミュニケーションの役割、安全確認をしていただきました。お疲れさまでした。

 ~再発見コース~

 卯ノ里コミセン➡卯ノ里小学校前経由➡消防署(西部出張所)➡建設中伊藤金属工業経由    

 ➡東浦町貯水池➡酪農丘陵地帯➡北添墓地➡山の神社(万栄教会)➡卯ノ里コミセン

 今年度前半はこれが最後となりました。後半は10月5日(土)の森岡編から再開いたします。魅力ある企画、コースを考えております。ご期待ください。

☟:卯ノ里小学校前の1グループ     ☟:スタート前の2グループ

☝:卯ノ里コミセン前で出発を待つ3グループ ☝:消防署で施設の概要を聞く参加者

☝:丘陵の田園地帯を行く参加者      ☝:北添墓地で播隆上人の名号碑で説明

  ここの風景はパノラマ周辺市町が一望    する1グループ

☝:山の神社で鳥居の説明をする2グループ(左)と3グループ

  

半島最古の八巻古窯跡と山神社を訪ねよう!

 緒川新田は江戸時代から始まった山あいを開墾し田畑を作るために、この地域に入った人達は苦難な生活でしたが、心のよりどころとして神社や協会、常夜灯などを建てました。その建物や風習は今もなお生活に根付いています。

【左写真は山神社】

 八巻古窯群は平安時代から鎌倉時代にかけて製造された焼き物の窯跡です。この時代に既に先人の足跡が見られます。      昭和36年に名古屋大学考古学教室の手で発掘調査され、知多半島で最も古い窯跡であることが確認されました。この地方では古くから焼き物の産地で山茶碗、小皿、壷などが大量に作られ京都、平泉、中国地方などで知多半島の焼き物が見つかっています。残念ながら、八巻古窯群は道路整備のため面影は工事前の写真でしか見られませんが、「なぜ八巻遺跡なのか」をお話していきたいと思います。

 緒川新田の地域性が生み出した多様な民俗文化に触れてみませんか。