2018年度 「ふるさと散歩(生路編)」

2018.11.17(土)大活躍した生路の織機と酒蔵を見学

 昨年の「生路」路は雨にたたられましたが、今年は参加者20名の絶好のふるさと散歩日和となりました。

 集合場所の生路コミニティセンターは多くの参加者でにぎわっていました。【左写真】

 今年のふるさと散歩は地元企業とのコラボを企画してきました。生路編では従来から「原田酒造」は企業としてではなく『生道井』の伝説による、歴史的側面でコースに組み込まれていました。

 加えて、かっては生路を中心に東浦、知多地方の基幹産業であった織物工場で、今は貴重な機械のメンテナンスと保存をしている「カネニ織布株式会社」を訪問しました。隆盛を極めた工場群のその後の姿、変化した街並を歩きながらガイドが説明には参加者も感慨深く見聞きしていました。

 「原田酒造」は特別にお酒の販売をしていただきました。12月9日(日)には蔵びらきがあります。

 「カネニ織布」では糸、織物現物や機械を動かしての説明など、ご丁寧な対応に感謝申しあげます。オーナーは緒川でホルモン焼きも経営しているそうです。

 お酒も織物もご年配の参加者には興味ある様子でした。

↑左上:伊久智神社で遙拝所の説明をする第一グループ  ↑右上:神後院の階段を降り

                               る第三グループ

↓左下:生路の地名の由来「生道井」の   ↓右下:「原田酒造」で製造工程の話に             

    解説をする第二グループ          聞き入る参加者   

←左:発酵する原酒のタンクをのぞき込む参加者

↓左下:織物工場跡が開発される建物と   ↓右下:織物についての詳しい話をする

    現存する旧民家のコントラスト       オーナー

↑左上:機械を動かして織物の仕組みを実演 ↑右上:見学した織布工場の一部

    に興味津々の参加者   

★内  容 伊久智神社⇒北組けいこ部屋⇒神後院⇒生路井⇒原田酒造 

 (コース)   ⇒機屋跡⇒カネニ織物 

第6回 ふるさと散歩(生路編 案内)

織機の雄姿と酒蔵を見学します‼

 奈良時代の木簡や延喜式で京都・東寺に「生道塩 日毎 5合 7勺」と記録されています。生路の塩はブランド品でした。製塩は江戸時代まで続いていました。

 また、江戸時代に製塩と酒造業を営んでいた原田喜左衛門が初めて白砂糖を製造し、「三盆砂糖」として尾張徳川家から将軍へ毎年献上されていました。

 明治に入り、トヨタ自動車創始者、豊田佐吉翁が発明した動力による国産の織機で木綿生産の工場化が進み、知多半島全域が木綿の一大産地として発展しました。 当時、一般的だった英国のバッタン機で織られた製品とは比べものにならないほどの高品質な仕上がりで全国に広まっていきました。生路は知多白木綿の中心的な存在でした。

 これら「塩、砂糖、白木綿」を『生路三白』と称しています。

 今回、これら「三白」の一つの織物工場で、現役として活躍している織機の雄姿と「安政2年(1855年)創業で東浦唯一の酒蔵「原田酒造」では昔ながらの酒造りも見ていただきます。 

 見どころ満載の生路の晩秋をお楽しみください。